凡典堂

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【その他】閑話休題「金縛りのこと」

閑話休題。最近は島崎藤村の『破戒』や、『ディスコミ』の冥界編、『新しい朝』、日下圭介先生の『蝶たちは今…』(主人公が死ぬ推理小説!)などを読みましたが、レビューがまだ書けていません(笑)。

そんなわけで他愛のない話です。まだなったことのない人のためにも、これまでに数回金縛りになったのでその体験をお伝えしましょう。

まあ、実際何度も会うと、よく言うぎっくり腰のようなものと同じで、一度なってしまうと体のクセになってしまうものです。

当時、知り合いの医者にそんなものは生理現象の一つだと言われていたので大して気にしませんでしたが。

それでも、初めてとなるとその恐怖というものはたまらないもので、こういうこともあるんだと思ってまあ聞いてください。

 1回目のこと

その日は、仕事で遅くなり、シャワーを浴びたらすぐに布団に入って寝てしまったのです。

すると、…ふとぱっちりと目が覚め、そんな寝たという感じもしなかったので、目覚まし代わりにしていた携帯を取ろうと思ったところ、体が動かないことに気づきました。

これが世に言う金縛りか、よもや自分がなろうとは、話のタネになりそうだ、などと呑気に考えていたのですが、体が自分の思うようにならないというのはなかなか怖ろしい。

そうこうすると、次第に、なんだか砂嵐のような音が聞こえてくる、はじめは気づかない程度だったものが、それはどんどん大きく、そして近づいてくる。あっと、気づいた頃には耳はもうその砂嵐の音で埋め尽くされて、これがまたいいようのない恐怖を煽って。

すると今度はその音と一緒に近づいてきた何かが、私の背を踏みつけるようにする感覚がある、一体これはなんだと、一気に気色が悪くなる。そしてその感触はたしかにあって感じられる!

こうなるともうこれは心霊、妖怪、なにかその類ではないかと疑いが出て、いよいよ恐ろしくなる。砂嵐の音と、その気色悪い感触に、ああもう終わってくれと強く念じていると、ガバっと目が覚めた。

どうもさっきのは夢であったようだ、なんとも恐ろしい夢を見たものだと思った。しかし、その時気づいた。どうも部屋の様子がいつもと違う。電気を消して暗いものの夜目が効くから周りのことはある程度分かる。

見ると、部屋の間取り、置物は確かに常のようになっているが、こたつ布団の柄がまるで違っている!

これは、まだ夢だ!と気づいた時、まさに夢から覚めた。

実に夢の二段落ちであった。

しかし、今起きていると思っているのも実は夢ではないかと思われて、頬を抓って痛みがあるのを確認したりした。

 2回めのこと

その日は秋口のこと。マラソンだったか、陸上だったか、何か大会があって昼ごろ帰ってきた。

昼飯を取って、仮眠を、と思ったら夕方くらいまでがっつり寝てしまった。外はもう茜色は遠くに去って、藍色が天を覆い始める頃だった。

せっかくの休みを寝て潰してしまったと、少しもったいなく思ったが、仕方ない。夕飯を取って、明日の支度や、本など読んでいたら、ちょうど寝る時間になった。

昼間あんなに寝たのにな、と思ったが、日頃の習慣だろう、あっという間に寝てしまった。

思えばその時、何か嫌な感じはしていたのだ、体に疲れが残っていて。

…案の定、金縛りにあった。またか、そんな感じはしていたから大して気にしなかった。

その時は、確か猫のような声が聞こえてきて、はじめ遠かったのがだんだんと近づいてきて、前回の砂嵐同様、大きな猫のような声で埋め尽くされた。

気味が悪い、と思うだろう、しかしこんなものは夢と変わらないと思ってしまうと、特段怖くもないものだ。

さて、やはり音とともに何かの感覚がある。これも猫のようだった。猫が腹の上に乗っているようなそんな感覚であった。その時はなにせ夢心地でいたものだから、久しぶりの猫の感覚にちょっと嬉しさも感じていた。

そんな時、はっと気づいて目が覚めた。

大丈夫。今回は二段落ちではない、きっちり目が覚めた。

 つい先日のこと

それ以降、たいていひどく疲れた日、金縛りに会うことがたびたびあった。先日、夜に練習を終えて帰ってくると、電気も消さずに眠りに落ちた。

それで、起きた時、つけっぱなしの電気を消さないと、と思って体を動かそうとしたら、これまた動かない。ああまた金縛りだ、そう思った。

しかし、いつもと少し違っていたのは、この時の感覚が、金縛りになりそうだという感覚で、何か意識的にやればうまくやり過ごせそうだと思ったことだった。

まさに、夢の中のような話で、なんだかうまくやればこの状態を回避できると思った。

そんな時、遠くから砂嵐のような音が聞こえて、このまま行くとまた同じことになるなと思ったが、何をしたんだったか、何かしたら上手く回避できた。

こうして、遂に自分は金縛りを克服したと、最近ちょっと嬉しかった。めでたし、めでたし。

…次から真面目にレビューを書きます。